新潟で看護師を目指せる学校一覧

新潟県内で看護師を目指したい方のために、看護師養成校を詳しく紹介します。

新潟県内には看護師国家試験の受験資格が取得できる学校が20校以上あります。大学7校、専門学校13校、高等学校1校という構成です。

それぞれの学校には特色があり、学費や立地、カリキュラムの内容も異なります。自分に合った学校を選ぶために、まず学校の種類や特徴を理解しましょう。

新潟で看護師を目指せる学校の種類

看護師になるための教育機関には、大学、専門学校、高等学校の看護科があります。それぞれ修業年限や学べる内容が違うため、進路選択の参考にしてください。

大学と専門学校の違い大学は4年制で、幅広い教養を身につけながら看護を学びます。一般教養の科目も履修するため、総合的な判断力や多角的な視野を育てることが可能です。

専門学校の多くは3年制で、看護師になるための実践的なスキルを集中的に学びます。臨地実習の時間が多く、現場で即戦力として働ける技術を身につけられます。

大学では看護師に加えて、選択により保健師や助産師の国家試験受験資格も取得できます。専門学校では看護師の受験資格のみ取得し、保健師や助産師を目指す場合は卒業後に別の養成課程で学ぶ必要があります。

3年制と4年制の選び方

3年制の専門学校を選ぶメリットは、1年早く看護師として働き始められることです。学費も4年制に比べて総額が低く抑えられます。

新潟県内の専門学校では、3年間で約300万円から400万円程度の学費が一般的です。大学では4年間で国公立が約250万円、私立では600万円以上かかる学校もあります。

4年制を選ぶメリットは、時間をかけてじっくり学べることや、大学院への進学が可能な点です。将来的に認定看護師や専門看護師を目指したい方、教育・研究の道に進みたい方には大学進学が適しています。

自分のキャリアプランや経済状況に合わせて選択しましょう。

高等学校の看護科について

新潟県には、高等学校の看護科として加茂暁星高等学校看護科があります。

5年一貫教育を実施しており、高校3年間と専攻科2年間で看護師国家試験の受験資格を取得できます。中学卒業後に進学し、5年間で看護師を目指せる点が特徴です。

早い段階から看護の道を志している方に適した選択肢と言えます。

新潟県内の看護師養成校一覧

新潟県内で看護師を目指せる学校を、地域別に紹介します。

それぞれの学校には特色や強みがあるため、自分に合った学校を見つけてください。

新潟市内の看護学校

新潟市内には大学と専門学校が集まっており、通学の選択肢が豊富です。

市中心部や駅近くの学校も多く、アクセスの良さも魅力となっています。

新潟大学医学部保健学科看護学専攻新潟大学

国立大学として、看護師の国家試験受験資格に加え、選択により保健師や助産師の受験資格も取得できます。

医学科や医歯学総合病院が隣接しており、医学と看護学が連携した教育を受けられる環境です。大学院への進学も可能で、将来的に研究者や教育者を目指す方にも対応しています。

所在地は新潟市中央区旭町通で、JR新潟駅から越後線で白山駅まで約5分、そこから徒歩10分です。

新潟青陵大学看護学部看護学科新潟青陵大学は

定員90名の私立大学で、看護師に加えて保健師や助産師、養護教諭の資格取得も目指せます。

特に助産師の定員は15名と全国的に見ても多く、複数の資格取得を視野に入れている方に適しています。少人数制のアドバイザー制度を導入し、学生一人ひとりを丁寧にサポートしています。

所在地は新潟市中央区水道町で、市内中心部からアクセスしやすい立地です。

新潟医療福祉大学看護学部看護学科

新潟医療福祉大学は定員107名の私立大学で、チーム医療を学ぶ「連携教育」が大きな特徴です。

保健・医療・福祉・スポーツの学科が集まる総合大学で、他学科の学生と共に学ぶことで、チーム医療の一員として活躍できる実践力を養います。高性能シミュレーターを活用した実習環境が整っています。

所在地は新潟市北区島見町です。

新潟県立看護大学看護学部看護学科新潟県立看護大学

上越市にある公立大学で、看護に特化した単科大学です。

きめ細かな指導体制と地域社会との連携が特徴で、実習先の新潟県立中央病院と隣接しています。入学金は新潟県内出身者が約28万円、県外出身者が約56万円です。

所在地は上越市新南町で、自然豊かな環境の中で落ち着いて学べます。

新潟薬科大学看護学科

新潟薬科大学は薬学や食品、解剖生理の専門家から基礎を学べる環境が整っています。

国立病院隣接キャンパスで実践的な実習を行い、幅広い視野と人間力を持った看護職を目指せます。地域・在宅看護に貢献できる人材育成に力を入れています。

所在地は新潟市秋葉区東島です。

長岡崇徳大学看護学部看護学科

長岡崇徳大学は「地域包括ケアシステム」を先駆的に実践してきた長岡医療と福祉の里グループの中に位置しています。

豊富な臨床経験を積める教育環境があり、社会や医療のニーズに応える実践的な看護を学べます。

所在地は長岡市川崎町です。

北里大学健康科学部看護学科

北里大学は神奈川県に本部を置く私立大学ですが、新潟県南魚沼市にもキャンパスがあります。

医療系総合大学として、高度な医療知識と技術を学べる環境です。

新潟看護医療専門学校

新潟看護医療専門学校は3年制の専門学校です。

人の心の杖であれ」という理念のもと、豊かな人間性と確かな看護実践力を育成しています。オープンキャンパスを定期的に開催し、学校の雰囲気を直接確認できます。

所在地は新潟市です。

国際メディカル専門学校

国際メディカル専門学校は新潟県内初の医療系専門学校として55年の歴史を持ちます。

iPadでの学習やグループワークを多く取り入れた効果的な学びが特徴です。新潟駅から徒歩5分の通いやすい立地で、1年次から取り組む国家試験対策も充実しています。

所在地は新潟市中央区紫竹山です。

看護リハビリ新潟保健医療専門学校

看護リハビリ新潟保健医療専門学校は新潟駅から最も近い看護専門学校です。

早期臨地見学や本格的な実習設備でモチベーションを高め、経験豊富な教員が看護師への道をしっかりサポートします。

所在地は新潟市中央区花園です。

中央看護専門学校

中央看護専門学校は3年制の専門学校です。

実践的な看護教育を行い、地域医療に貢献できる看護師の育成を目指しています。

晴麗看護学校

晴麗看護学校は3年制の専門学校です。

少人数制のきめ細かな指導が特徴で、学生一人ひとりに寄り添った教育を実施しています。

新潟市以外の地域の看護学校

新潟県内には新潟市以外にも看護学校が点在しており、地元で学びたい方に適した選択肢があります。

長岡エリアの学校

長岡赤十字看護専門学校は、日本赤十字社が運営する3年制の専門学校です。

赤十字の理念に基づいた看護教育を行い、災害看護なども学べます。長岡市内にあり、地域医療を担う看護師を育成しています。

上越エリアの学校

上越看護専門学校は上越地域の医療を支える看護師養成機関です。

地域に根ざした実習先が豊富で、地元での就職を希望する方に適しています。

その他の地域の学校

国立病院機構新潟病院附属看護学校は柏崎市にあり、海に近く自然に恵まれた環境です。

男女ともに入寮可能な学生寮を完備しており、遠方からの進学にも対応しています。合格率95%以上の国家試験対策が充実しています。

新潟県立新発田病院附属看護専門学校は新発田市にあり、6年連続で国家試験合格率100%を達成しています。

佐渡看護専門学校は佐渡市にあり、離島医療に関心がある方にも学びの機会を提供しています。

村上看護専門学校は村上市、三条看護・医療・歯科衛生専門学校は三条市、新潟県立十日町看護専門学校は十日町市にそれぞれ位置し、各地域の医療を支える看護師を育てています。

学費と奨学金制度について

看護師を目指す上で、学費は大きな検討事項です。

学校の種類によって費用が異なるため、自分の経済状況に合わせた選択が必要になります。

大学の学費相場国立大学の場合、入学金は約28万円、年間授業料は約54万円で、4年間の合計は約240万円から250万円程度です。全国どの国立大学でも基本的に同額となっています。

公立大学は国立大学とほぼ同様の学費設定ですが、入学金は居住地によって異なり、県内出身者と県外出身者で差がある場合があります。新潟県立看護大学の場合、県内出身者は約28万円、県外出身者は約56万円です。

私立大学では学校によって大きく異なりますが、4年間で約500万円から800万円程度かかります。初年度納入金で150万円から200万円程度が一般的な相場です。

専門学校の学費相場

専門学校は3年制が多く、総額で約300万円から400万円程度が相場です。

初年度納入金は約80万円から120万円程度で、大学に比べると学費を抑えられます。1年早く卒業できるため、4年制大学より早く収入を得られる点もメリットです。

ただし、学校によって学費は異なるため、複数の学校を比較検討することをお勧めします。

利用できる奨学金制度看護師を目指す学生が利用できる奨学金制度には、いくつかの種類があります。

日本学生支援機構の奨学金は、第一種(無利子)と第二種(有利子)があり、多くの学生が利用しています。第一種は成績や家計の基準がありますが、第二種は比較的利用しやすい制度です。

病院奨学金は、在学中に病院から毎月一定額の貸与を受け、卒業後にその病院で一定期間働くことで返済が免除される制度です。看護学生の約42%が奨学金を利用しており、経済的な負担を軽減しながら就職先も確保できる点がメリットです。

自治体の看護師等修学資金も、都道府県や市町村が看護職員の確保を目的として実施しています。卒業後に指定の施設で一定期間勤務することで返還が免除されます。

各学校独自の奨学金制度もあるため、進学先の学校に確認してください。

入学試験の種類と対策

看護学校の入学試験には、いくつかの選抜方法があります。

自分に合った入試方式を選ぶことが合格への近道です。

総合型選抜の特徴

総合型選抜は、学力試験だけでなく、志望動機や適性、意欲などを総合的に評価する入試です。

面接や小論文が課されることが多く、看護師になりたい理由や将来の目標を明確に伝えることが求められます。出願時期は9月から10月が一般的で、試験は10月から11月に実施されます。

看護への強い思いや、これまでの経験を活かしてアピールできる方に適しています。

学校推薦型選抜の特徴

学校推薦型選抜は、高校からの推薦を受けて受験する入試です。

指定校推薦と公募推薦があり、評定平均値の基準を満たす必要があります。多くの学校で3.0以上または3.5以上という基準を設けています。

小論文と面接が主な試験内容で、学力試験が課される学校もあります。出願は11月、試験は11月から12月に実施されることが多く、合格率が比較的高い入試方式です。

一般選抜の特徴

一般選抜は、学力試験を中心とした入試です。

大学では共通テストと個別試験の両方、または片方を課します。専門学校では国語、数学、英語などの基礎科目に加えて、面接を実施する学校が多くあります。

前期日程は1月から2月、後期日程は3月に実施されます。複数の学校を併願できる点がメリットで、幅広い選択肢の中から志望校を選べます。

看護師になるまでの流れ

看護学校に入学してから看護師として働き始めるまでの道のりを理解しておきましょう。

入学から卒業までの期間

大学では4年間、専門学校では3年間の教育課程を修了します。

1年次は基礎科目や専門基礎科目を中心に学び、2年次以降は専門科目が本格化します。臨地実習は学年が上がるにつれて増え、3年次や4年次には長期の実習が行われます。

実習では病院や福祉施設などで実際の看護を経験し、患者さんと接しながら実践力を身につけていきます。

国家試験の合格率

看護師国家試験は毎年2月に実施されます。

新潟県内の学校の合格率は高く、多くの学校で95%以上の合格率を達成しています。新潟県立新発田病院附属看護専門学校では6年連続で合格率100%を記録しています。

各学校とも1年次から国家試験対策に取り組んでおり、模擬試験や補講などの手厚いサポートを実施しています。

就職先と進路

卒業後の就職先は、病院が最も多く、次いで診療所、訪問看護ステーション、介護施設などがあります。

新潟県内の看護学校では、就職率がほぼ100%です。県内の医療機関への就職が多いですが、県外の病院に就職する卒業生もいます。

保健師や助産師の資格も取得した場合は、保健所や保健センター、企業の健康管理部門、助産院などでの勤務も可能です。大学卒業後に大学院へ進学し、専門看護師や認定看護師を目指す道もあります。


新潟県内で看護師を目指せる学校は、大学7校、専門学校13校、高等学校1校があります。

学校によって特色や学費、立地が異なるため、自分の目標や経済状況、生活環境に合わせて選ぶことが大切です。オープンキャンパスに参加して実際の雰囲気を確かめ、複数の学校を比較検討してください。

奨学金制度も充実しているため、経済的な理由で諦める前に、利用できる制度を調べてみましょう。新潟県内の看護学校で学び、地域医療を支える看護師として活躍する道が開かれています。